国内のオルト‐トルイジンを取扱いしていた労働者や3,3’‐ジクロロ‐4,4’‐ジアミノジフェニルメタン(略称MOCA)を取扱いしていた労働者に膀胱がんが見つかったことなどを踏まえて、特定化学物質障害予防規則が改正され、これらの2つの物質について、取り扱う労働者に特殊健康診断を実施することが義務付けられました。

オルト‐トルイジンは、平成29年1月1日から、MOCAは、平成29年4月1日に施行されています。

オルト‐トルイジンは、主に染料や顔料を製造する際の中間原料として使用されている物質です。MOCAは、主にウレタン樹脂の硬化剤として製造業や建設業で使用されている物質です。